遠近両用メガネとは、文字通り、「遠くを見やすく」「近くを見やすく」を兼ね備えたレンズを使ったメガネのことです。「遠視用」や「近視用」のように、役割に特化したメガネのそれぞれのいいところを組み合わせたメガネと考えればよいでしょう。
このように説明すると「遠近両用メガネは一挙両得」というイメージを持たれる方もいますが、実はそうでもないのです。なぜなら、遠近両用メガネのレンズは見える範囲が限られているため、使い方を間違えるとかえって目に負担がかかってしまうからです。
遠近両用メガネは、遠くを見る機能に、近くを見る機能を付け足したようなレンズなのです。基本的にデスクワークには向いていません。
遠近両用メガネの仕組みを正しく理解し、上手に使うことが、視力低下を予防する大切な一歩となります。
そこでこの記事では、「目が疲れないメガネ」を提案する千里堂が、遠近両用メガネの仕組み・メリット・デメリット・使い方を説明します。
この記事を読めば、「メガネは見る距離に応じて使い分ける必要がある」「遠近両用メガネだけでは限界がある」ことを理解でき、遠近両用メガネを買うべきかどうか迷っているときの判断基準になりますよ。
記事の終盤には、千里堂のことが1分でわかる解説動画を各種3本ご用意しておりますので、気になる方は、まず先にそちらからご覧ください。この記事の理解が一層深まると思います。
目次
遠近両用メガネの仕組み
遠近両用メガネのレンズは、上図の仕組みになっています。
レンズの上部 | 遠距離が見やすい |
レンズの中部 | 中距離が見やすい |
レンズの下部 | 近距離が見やすい |
どのレンズにも、「よく見える」「あまり見えない」部分が存在し、遠近両用レンズにいたっては、「遠くはよく見えるが、手元の視野は狭い」という特徴を持っています。
参考:セイコーレンズ
ここで注意点があります。遠近両用メガネは、近距離が一番見えにくい(見える範囲が狭い)ため、あなたがもし、デスクワークといった2.5m以内の距離を見る場合は、遠近両用メガネはおすすめできません。
遠距離が見やすいレンズの部分でパソコンを見ていると、目に大きな負担をかけてしまうことになります。
遠近両用メガネで近くを見ると疲れやすい理由
目は近くを見るときに最も負担がかかる
そもそも私たちの目は、【近くを見るときに最も負担がかかり、遠くを見るときに最も負担が減る】という構造をしています。近くにピントを合わせるために、目の筋肉がぎゅっと緊張するからです。カメラのピントを絞る要領ですね。
ですから、「勉強のしすぎ」「テレビの見すぎ」「ゲームのしすぎ」「パソコンのしすぎ」で目が疲れてしょぼしょぼしたり、デスクワークの仕事を続けるうちに視力が露骨に低下したりするのは、「近くにピントを合わせ続けた結果、目の筋肉が凝ってしまった」という結果に起因するのです。
遠くが良く見えるレンズで近くを見ると目の負担が増大する
以上のことから、当然の帰結として、近くを見るときに負担が増える構造をしているにもかかわらず、遠くが良く見えるレンズで近くを見ようとすると、目は裸眼のとき以上にピントをぎゅっと絞らなければならなくなります。
双眼鏡で手元の本を読むとしたら、それはそれは大変なことですよね。たとえは極端かもしれませんが、原理原則としては、同じことが起こっているわけです。
デスクワークが増えたせいなのか、最近は肩こりや頭痛がひどくなってきたなあ。
このようなお悩みを持つお客様のなかには、遠近両用メガネでデスクワークを長時間している方も少なくありません。それは多くのメガネ店が、遠近両用メガネのメリット・デメリットをしっかり伝えていないためです。
遠近両用メガネのメリット
- 遠くを見る機能に「中~近」を見る機能も追加されているので便利
遠近両用メガネのデメリット
- デスクワークをすると目が疲れやすい
- 性能が中途半端になりがち
- 視野が狭くなる
遠近両用メガネの使い方
- 遠くを見たいときは上部のレンズをのぞく
- 中間距離を見たいときは中部のレンズをのぞく
- 近距離を見たいときは顔をくいっと上にあげて下部のレンズをのぞく
遠近両用メガネを使う目的・シーン
- ドライブのとき
- ライブをみるとき
- 狩猟をするとき
- 釣りのとき
- 一日中外出するとき
遠近両用メガネが不向きの場合
- 家で過ごすとき
- 勉強するとき
- パソコン作業するとき
- テレビをみるとき
- 本を読むとき
- スマホやタブレットを使うとき
- ゲームをするとき
ようするに大切なのは、「用途に応じてメガネを使い分ける」という考え方です。
千里堂琴似店はどんなメガネを扱っているのですか?
私たちは2.5メートル以内の世界、つまり「近くを見るときの負担を軽減するメガネ」をご提案しています。
さいごに:他店とはここが違う!千里堂メガネの特徴
●コンセプトは「メガネがいらなくなるメガネ」
メガネ専門店ですが、メガネを販売することをモットーにしていません。お客様の視力改善を第一に考え、メガネをかけなくても良くなるようなメガネ作りをしております。
●「近くの見え方」にこだわることで目の負担を可能な限り軽減
千里堂琴似店は日常生活で最も使う「近くの見え方」にこだわり、お客様の目の負担を可能な限り減らすメガネ作りをしております。デスクワーカーで目を酷使する方に大変喜ばれております。おかげさまで現在では、メガネをお使いいただいた社長様から「会社の福利厚生として社員専用メガネを導入したい」とお問い合わせがくることもあります。
●完全予約制で一人ひとりに合ったメガネを作っている
千里堂琴似店は完全予約制でお客様を一人ひとりご案内しております。メガネは人によっては毎日使うものです。決して安い買い物ではないのでプロのスタッフが寄り添いながら、お客様自身が納得できるものをお作り致します。
千里堂でメガネをつくる際の事前知識
- まずは予約で無料の視力測定をお試しください
- ヒアリングは1~2時間が目安
- 札幌(琴似)、北見、斜里、網走で対応可能
- 予算はフレーム+レンズ+ケース+メガネ吹きで5万円から
- 持ち込みのメガネフレームがあればレンズのみのご購入でOK
- 完全オーダーメイドのため納品まで1週間~10日間
- クレジットカード分割支払い大歓迎です
▶千里堂ってどんなメガネ店?2分でわかる動画はこちら