「昔からテレビは目に悪いって言われるけれど、実際のところどうなの?」と疑問をお持ちの方は、現代でもけっして少なくありません。
結論をいうと、近い距離でテレビを見続けていると、視力低下を招く恐れがあります。とくに視力が変化しやすい成長期の子どもは要注意です。
2022年の文部科学省の「学校保健統計調査」では、小中高生(5~17歳)の視力1.0未満の割合が過去最高を記録したと公表されました。
じつはこの傾向は日本のみならず世界中でも観察されており、WHO(世界保健機関)は「近視パンデミック」と警告しています。
なぜこんなことが起こっているのでしょうか?
ヒントは「ものを見る距離」にあります。
テレビのみならず、パソコン、ゲームモニター、スマホ、タブレットを見る距離が近い場合、目に負担がかかり、結果的に近視になってしまうのです。目を酷使する「勉強」もまた、例外ではありません。
近視を放置すると、目の疲れによる“脳疲れ”が起こり、「集中力が切れやすくなる」という問題などを引き起こします。未来あるお子さんにとって、見過ごせない問題です。
今回は、目がの負担をやわらげるメガネ「ラクミエ®」を提案する千里堂が、古典的なテーマ「テレビを見ると目が悪くなるのはなぜか」について取り上げ、
近視になってしまう原因をあらためて掘り下げるとともに、目が悪くならないようにどのように対策するべきなのかを、プロの目線から解説します。
この記事を読めば、「テレビ視聴を制限したところで、近視の根本的な対策にはならない」「近くを見るときの目の負担をやわらげる工夫が大切」だと理解でき、次にどのような行動を起こすべきかわかるはずです。
目次
テレビを近くで見ると視力低下を招くのは本当です。理由は「目が疲れやすくなるから」
なぜテレビを近くで見ると目が悪くなるのでしょうか。実はこれはテレビに限った話ではなく、近くを見続けるということが根本原因です。
もともとわたしたちの目は、近くを見るときに最も負担がかかる構造をしています。近くのものを見るときに、カメラのレンズをしぼる要領でぎゅっと目の筋肉が縮むのです。このときの“ぎゅっと縮む”というのが、目の疲れを引き起こしてしまうわけですね。
特に視力が発達しきっていない3歳児までの子どもはどうしてもテレビとの距離が近くなりやすく、岡山大学が2021年に発表した調査では学童期の視力に影響することが分かっています。具体的には、1日2時間以上のテレビ視聴が、小学生になった時に視力が低下するとのことです。
参考:幼少期のテレビ視聴は学童期の視力低下につながる(岡山大学)
もちろんこれは年齢に関係なく、「部屋が狭い」「見えにくい」などの理由でテレビとの距離が近くなると、視力低下を引き起こす可能性は十分にあり得えます。
以下に、近くを見ると視力低下を招きやすくなるメカニズムを説明しましょう。
目には「水晶体」という、カメラでいうレンズの役割をもつ器官があり、人間は無意識にこの厚みを調整しながら目のピントを合わせています。
その厚みを調整するための筋肉を「毛様体筋」と言いますが、この筋肉がもっとも使われるのが「近く」を見るときです。
ということは、「近く」を見続けることによって毛様体筋は常に緊張した状態になり、筋肉の疲労が眼精疲労や近視を引き起こしてしまうという原理です。
また、集中してモノを見続けていると無意識のうちにまばたきの回数が減り、目が乾きやすくなる「ドライアイ」という症状にも繋がります。放置するとさらに眼精疲労や視力低下を招くという、まさに悪循環に陥ってしまうのです。
視力低下だけでなく、体全体にも影響する!
近くを見続けることで起こる悪影響は、目だけではありません。
眼精疲労は以下の症状を引き起こす可能性があります。
- 肩や首が凝る
- 頭痛がする
- 倦怠感がある
- めまいがする
- 吐き気がする
たかが眼精疲労と思っていると、体全体に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
ついついやっていませんか?寝ながらテレビも危険!
ついつい子供も大人もやりがちなのが、「寝ながら」テレビやスマホを見ることです。
しかし、実はこの行為も目には良くありません。
寝ながらテレビやスマホを見ると左右の目からテレビまでの距離に左右差ができ、乱視を引き起こす可能性があるからです。
テレビを見すぎることで視力低下するデメリット
テレビの見すぎによる視力低下で考えられるデメリットとは何でしょうか?
文字が見にくくなるため、勉強や仕事に影響が出る
子どもはとくに、黒板の文字が読みにくいなどの理由で学力に影響が出る可能性があります。
ケガや事故の可能性が増す
ちょっとした段差やモノに気づきにくく、それがケガや事故に繋がる恐れがあります。
目が疲れやすくなる
見えにくい中で無理にピント調整しようとして目が疲れやすくなります。
ストレスが溜まる
今まで見えていたものが見えにくくなることで、不快を感じ日常的にストレスが溜まりやすくなります。
目つきが悪くなる
目が悪いと目を細める傾向があります。目を細めると周りから目つきが悪いと思われ、学校や職場での対人関係に影響が出ることがあります。
テレビが好きな子供の視力を守るためにできる対策
特に自制心が働きにくいお子さまは、どうしてもテレビを止めさせるのが難しいということもあるのではないでしょうか。
テレビから一定以上離れてきちんと座って見るということ以外にも、以下の対策ができます。
- 1時間に1回は目を休める(遠くを見る、目のストレッチをする、目を温めるなど)
- テレビ以外のことに興味を持たせる
- 屋外で遊ばせる(太陽光でビタミンDが作られ、視力に影響すると言われている)
- ビタミンA、ビタミンBを取らせる(目にとって重要な栄養素と言われている)
このように、ポイントをおさえてテレビを見させれば、視力低下を防ぐことができます。テレビは子どもにとって、思考力が鍛えられる、知識がつく、会話のきっかけとなるなどポジティブな面も多々あるので、正しい知識を持って大人も子供もテレビと付き合っていきましょう。
テレビが子どもに与える影響は発達段階によって異なります。以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
「近くを見る」ことを根本的に対策しなければいつか近視になる
「テレビ視聴の時間制限をする」「定期的に目を休ませる」などは、あくまでも対処療法的な発想です。本当に大切なのは、近くを見るときの目の負担をやわらげる対策、です。
なぜなら現代人は、大人も子どもも、あらゆる生活状況において「近くを見る」ことが圧倒的に多いからです。
テレビの視聴制限をしたところで、子どもはスマホ、パソコン、タブレット、勉強などの場面で同様に目を酷使することになります。では、スマホを使う時間を制限すればいいのかといえば、果たしてどれだけの効果が見込めるかはわかりません。ずっとイタチごっこを続けることになりますし、そうしている間にも、着実に目の疲れは蓄積していきます。
たとえばパソコンの使用時間を3時間から1時間に制限したところで、少なくとも2時間は「近くを見続ける」ことになるわけです。これでは、本当の意味で近視から子どもの視力を守ることにはつながらないでしょう。
千里堂は近くを見るときの負担をやわらげて健康を守るメガネ店です
千里堂の「目が疲れないメガネ」の特徴
- 目の負担を減らして視力低下を防止
- 目の負担を減らすことで視力が回復する場合もある
- 一人ひとりに合ったオリジナルカスタムレンズ
- 子ども用のメガネは購入後1年以内であれば無料交換
千里堂のサービスの特徴
- 完全予約制で丁寧なヒアリングと問診
- 納得いくまで疑問をぶつけられるマンツーマン体制
- 国家資格の一級眼鏡作製技能士が在籍
- 一人ひとりの目の使い方のクセを分析したメガネづくり
- メガネがいらなくなる生活を目指したアフターサポート
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お客様の声
- 千里堂さんの「この世からメガネをなくす」という使命は本物だと感じています。(20代・男性・北大3年生)
- 結局、家族3人が立て続けに琴似店で眼鏡を購入、もう他の眼鏡屋さんでは買わないと思います!(40代・男性・自然栽培農家)
- 人生で初めて自分の目の使い方のクセを教えて頂いた。 また性格とか当たってびっくりした。占いかと思った(笑)(20代・男性・デスクワーカー)
千里堂でメガネをつくる際の事前情報
- まずは予約で無料の視力測定をお試しください
- ヒアリングは1~2時間が目安
- 東京(浜松町)、札幌(琴似)、北見、斜里、網走で対応可能
- 予算はフレーム+レンズ+ケース+メガネ吹きで5万円から
- 持ち込みのメガネフレームがあればレンズのみのご購入でOK
- 完全オーダーメイドのため納品まで1週間~10日間
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以下は、お子さんの視力を守るメガネのことが2分でわかる解説動画です。ぜひご覧ください。
「まずは話を聞いてみたい」「予算はどれくらい用意すればいいの?」と思ったら、お気軽にお問い合わせください。
以下の記事では子どもの視力を守るためのメガネも紹介しています。