こんにちは、札幌のメガネ店、千里堂琴似店です。
今回は、「子どものスポーツを上達させたい!」「子どもにスポーツをもっと好きになってほしい!」という思いを抱いている親御さんに向けて、ある考え方を紹介したいと思います。
紹介するのは、「スポーツビジョン」という考え方です。「スポーツビジョン」の必要性が分かってくれば、子どものスポーツが上手くなるだけでなく、子どもがスポーツをもっと好きになってくれること間違いなしです。
スポーツビジョンは日本ではまだ馴染みのない考え方ですが、海外では既に当たり前のものとして認知されています。いち早く、スポーツビジョンを知れば、自分の子どもが他の子よりも実力がついちゃうかも?
目次
スポーツビジョンとは?
スポーツビジョンとは、「スポーツをする上で重要な、動きと連動した目の能力」のことをいいます。1970年代に、アメリカで生まれた考え方です。近年は、日本でも注目され始め、特に野球選手やボクシング選手といったトップアスリートたちの中で、その効果が強調されています。
通常、視力検査で測るのは「止まったものを見る視力」ですが、スポーツビジョンはそれに加えて「動体視力」や「瞬間視」といった、「動きの中でモノをくっきり捉える能力」を重要視します。
ただ「見る」のではなく、「見て、判断して、動く」という一連の流れで重要になってくる目の能力が、スポーツビジョンなのです。
スポーツビジョンの8要素
スポーツビジョンは、「静止視力」「KVA動体視力」「DVA動体視力」「コントラスト感度」「眼球運動」「深視力」「瞬間視」「目と手の協応動作」の8項目です。(表参照)
どのスポーツをする上でも、これら8項目の「目の力」が重要になってくることが分かると思います。しかし、いきなり全ての能力を上げようとするのはおススメしません。大切なのは、スポーツごとに要求されている「目の力」を、重点的に鍛えることです。
例えば、子どもがバスケットボールをやっているならば、瞬時にコートの状況を把握する「瞬間視」を特に意識して鍛えていく必要があります。また、テニスや卓球、バトミントンなどをやっているならば、高速で動くボールを捉えるために「KVA動体視力」「DVA動体視力」を鍛える必要があります。
(引用「スポーツを科学する 視力検査で再認識 スポーツ選手は「目が命」」)
スポーツビジョンが子どもにとって重要な理由
ここでは、子どもにとってスポーツビジョンが重要なわけを、さらに詳しく3つほど紹介したいと思います。
理由①学校の成績/人間関係に直接影響がでる
子どもにとってスポーツビジョンが重要になる理由の1つめは、学校の成績/人間関係に直接影響がでるということです。
子どもが学校生活を過ごしていれば、必然体育の授業で、スポーツをする機会ができてきます。「目の力」がうまく働かず、スポーツで活躍できなかった場合、体育の成績は他の子どもに比べて悪くなってしまいます。
また、放課後のクラブ活動や、休み時間にも子どもはスポーツをします。その際、周りの子どもよりも活躍できなかったら、人間関係に悪影響が及んでしまうかもしれません。
このように、子どもが毎日を過ごすうえで、スポーツビジョンを鍛えることは大切になってきます。
理由②子どもの頃に「目の力」を鍛えないと、後からとりかえすのが難しい
子どもにとってスポーツビジョンが重要になる理由の2つめは、「目の力」は子どもの頃に鍛えないと、後からとりかえすのが難しいということです。
子どもは、成長過程の中にいます。それは、目においても同じ。人間の眼球の発達がほぼほぼ完成するのは、時期でいえば小学校5~6年生ごろだとされています。それまでに、できるだけ「目の力」を鍛えておいた方が良いでしょう。
特に、「動体視力」は子どもの時に鍛えるのがおすすめです。「動体視力」はスポーツだけでなく、車の運転など生涯にわたって使われる重要な「目の力」。6~20歳の間で急激に発達するとされていますので、是非意識して子どもに鍛えさせてみてください。
理由③スポーツが好きになる
子どもにとってスポーツビジョンが重要になる理由の3つめは、子どもが、スポーツを好きになれるということです。
スポーツビジョンを鍛えれば、間違いなくその子どもはスポーツで活躍できます。例えば、サッカーにおいては、相手の動きや距離感を正確に目で捉えることで、ドリブルで何人もの選手を抜くことができます。
あるいはバレーにおいては、ボールの動きや相手コートの状況を瞬時に把握することで、フェイントに惑わされず相手の攻撃をブロックしたり、レシーブで守ることができます。
このように、スポーツビジョンの力を使って、子どもは活躍することができます。上手いプレイ、自分が思った通りのプレイができた時、子どもに生まれるのは自信です。自信がついてゆけば、今後も気持よくスポーツをしたいと子どもは思うようになるでしょう。
子どもの頃からスポーツを好きになっていれば、生涯にわたってスポーツの習慣が身につきます。子どもがスポーツ好きになってくれるように、今のうちからスポーツビジョンを鍛えていくのが大切です。
スポーツビジョンを鍛える方法
ここでは、「スポーツビジョンの大切さは分かったけど、どうやって鍛えたらいいの?」と思っている方に向けて、スポーツビジョンを鍛えるための方法を3つご紹介します。
方法①遊びながら鍛える
スポーツビジョンを鍛えるための方法の1つ目は、遊びながら鍛えるというものです。
実は、ビジョントレーニングは日常の遊びとして簡単に取り入れることができるんです。具体的な方法は以下の通り。
- 本をぱっと開いてすぐ閉じ、書かれている内容を記憶する。
→状況をすぐに把握する「瞬間視」の力を鍛えられます。 - カルタをする。
→すばやく札をとることが、「目と手の協応動作」を鍛えます。 - 遠くにあるモノに向かってボールや石を投げる。→命中させるために距離感をはかるので、「深視力」を鍛えることができます。
手軽に、短時間で始められるのがこの方法の魅力です。ぜひ試してみてください。
方法②スポーツをする
スポーツビジョンを鍛えるための方法の2つ目は、実際にスポーツをすることです。
算数の計算力が、実際に計算することで身に付きやすくなるように、スポーツビジョンを身につけるのには、実際にスポーツをするのが重要になってきます。
どのスポーツでも一定の効果があると思います。特にサッカー、野球、テニス、バスケといった、ボールを目で追うスポーツは、ただプレイしているだけで効果的な「目の力」のトレーニングになります。
さらに効果を上げたいときは、自主練習で、「文字を書いたボールを目で追う」などのトレーニングをするとよいでしょう。実際、イチロー選手は、現役時代、走っている車のナンバープレートの数字を読む訓練を習慣にしていたそうです。
方法③ビジョントレーニングを受けてみる
スポーツビジョンを鍛えるための方法の3つ目は、ビジョントレーニングを受けてみることです。
ビジョントレーニングとは、スポーツビジョンを鍛えるために体系化されたトレーニング方法です。ボクシングの村田諒太選手や野球の読売巨人軍など、一流のアスリートたちにも注目されています。
プロの指導の下、効果的にスポーツビジョンを身につけることができます。もっとスポーツビジョンを鍛えたい、本格的にスポーツの実力を上げていきたいという方に、おすすめの方法です。
せっかく視力を鍛えても生活習慣で衰えてしまうことも。そんなときは千里堂のメガネがおすすめです
ここまで、スポーツビジョンの重要性や鍛えるための方法をお伝えしてきました。最後に、子どものスポーツライフを支えるアイテムとして、千里堂のメガネを紹介させてください。
現在のスポーツは、デジタルな画面と切っても切れない関係となっています。自分のプレイを撮影して、スマホで確認したり、プロのプレイをyoutubeで見たり、練習方法についてパソコンで調べたり…デジタルデバイスを活用することで、より効果的に練習を進めていくことができます。
しかしながら、デジタルな画面を見る時、どうしても目には負担がかかってしまいます。特に、発達過程の中にいる子どもの目はデリケートなので、デジタルな画面を見ることによる目の負担を受けやすくなっています。最悪、視力が低下してしまって、スポーツをする上で大きなハンディキャップを背負う可能性もあります。
せっかくスポーツビジョンで「目の力」を鍛えているのだから、デジタルな画面から受ける目の負担はできるだけ減らしていきたいもの。そんな時におすすめなのが、千里堂のメガネです。
千里堂のメガネは、「近くの見え方にこだわったメガネ」です。普通のメガネのように、遠くのモノを見るためではなく、手元の画面を見るときの見やすさを最大限に追求したメガネとなっています。
千里堂のメガネをつけることで、デジタルな画面を見た時の目の負担を軽減できます。スポーツをする子どもだけでなく、スポーツをサポートする親にもおすすめのアイテムです。
まとめ
以上、スポーツビジョンという考え方について紹介して来ました。
記事のポイント
- スポーツの上達には「スポーツビジョン」という考え方が必要
- 「スポーツビジョン」は「スポーツをする上で重要な、動きと連動した目の能力」である。
- スポーツビジョンは子どものころに鍛えるのが重要
- スポーツビジョンを鍛える方法として、遊びながら鍛えたり、実際にスポーツをやったり、ビジョントレーニングを受けたりする方法がある。
子どものスポーツを上達させるために、子どもがスポーツをもっと好きになるために、スポーツビジョンは大切になっていきます。周りの大人がサポートしながら、子どものスポーツビジョンを鍛えていけるといいですね。