眼鏡作製技能士は、国が認めた眼鏡作製におけるプロフェッショナルの称号であり、眼鏡作製技能士の在籍店舗かどうかは眼鏡を作る上での店舗選びの有効な手段になります。
今回は、一級眼鏡作製技能士の在籍する千里堂メガネ琴似店が、眼鏡作製技能士が通常の販売員と違う点や、眼鏡作製技能士に眼鏡の作製を依頼するメリットを解説します。
目次
眼鏡作製技能士とは眼鏡の仕立てのプロフェッショナル
眼鏡作製技能士とは、技能検定職種のひとつとして、令和3年8月13日に日本眼鏡技術者協会に厚生労働大臣から認可された国家検定資格であり、現在日本の眼鏡業界における唯一の国家資格です。
眼鏡作製技能士は一言で表現するならば「眼鏡を仕立てるプロフェッショナル」であり、測定の精度やレンズ加工、フレームのフィッティング等の能力に大きく秀でています。
この資格の誕生には、多様化・高度化するお客様のお悩みやニーズに伴い、眼科医と連携しながら、国民の目の健康を守るための適切な眼鏡作製技術の向上が必要であった背景がありました。
国家資格になったことで、今後はメガネ店も、サービス・知識の質が問われる時代がやってくるでしょう。
実技と学科による高いレベルの試験内容
眼鏡店で行われる視力の測定、レンズ加工、フレームのフィッティング等の業務について、学科試験と実技試験による検定が行われます。両方の試験に合格すると眼鏡作製技能士の資格を得ることができます。
視機能、光学、商品、眼鏡販売、加工作製、フィッティングなどに関する専門的な知識をはじめ、企業倫理・コンプライアンス、眼鏡業界に関する知識など幅広い知識を求められるほか、お客様が安心して眼鏡を作製するためのコミュニケーション能力も必要とされます。
眼鏡作製技能士には1級と2級があり、2022年11月時点、1級と2級合わせて約6000人が資格を保有しています。合格率は30%ほど。理論と経験を研鑽したうえで試験にのぞまなければ、そう簡単に合格することはできません。
実際に出題される問題
筆記試験は、どんな内容なのでしょうか。実際に、2023年に出題された問題の一部をご紹介します(参照:眼鏡作製技能検定)。
【実例①】7歳の小学生が、眼鏡処方箋を持参し眼鏡作製に訪れた場合に対応として、正しいのはどれか。
- A.作製した眼鏡は、必要時のみの使用で良いと説明した。
- B.眼鏡作製後、保証期間内には必ず眼科医療機関を受診するように説明した。
- C.最近の子供はICT機器を使用することが多いので、ブルーライトカット眼鏡を勧めた。
- D.保証期間内の破損の場合、作製後ある程度の期間が過ぎていても同じ度数での作り替えであれば、再度眼鏡処方箋を発行してもらう必要はない。
答え:B
【実例②】解剖学的フィッティングについて、正しいのはどれか。
- A.頭部形状は左右で異なっていても、基本的には左右対称に調整をする。
- B.テンプルチップは、耳介後方下部の乳様突起に当てるように調整をする。
- C.パッドが軟骨を圧迫すると、呼吸の妨げや声質の変化、軟骨の変形につながる。
- D.鼻の側面には、血管や神経が走っているので、パッドで押さえるように調整する。
答え:C
【実例③】フィッティングの目的について、誤っているのはどれか。
- A.光学的フィッティングでは、視線とレンズ幾何学中心が一致するように調整する。
- B.解剖学的フィッティングでは、筋組織、血管、神経が少ない箇所の見極めが必要となる。
- C.力学的フィッティングでは、過度の圧力を抑え摩擦力によって調整することが重要である。
- D.美観的フィッティングでは、装用者のイメージ構築に大きな影響を与えるフレーム位置の調整が必要となる。
答え:A
【実例④】屈折率 1.6 素材のレンズの前面をカーブ計で測定したら+7.00D であった。このレンズ前面の実際の面屈折力に近い度数はどれか。
- A.9.00D
- B.8.00D
- C.7.00D
- D.6.00D
答え:B
【実例⑤】鼻の角度(片側)が 30゜、片側の鼻にかかる眼鏡の重量が 10g とする。片側の鼻の面に垂直にかかる力をビッセルスの公式を用いて計算した。正しいのはどれか。
- A.5g
- B.10g
- C.20g
- D.30g
答え:C
眼鏡作製技能士にできること
さて、眼鏡作製技能士と通常の販売員との大きな違いは、眼鏡作製に必要な知識と技能を身につけており、お客様のニーズをくみ取って適切な眼鏡の提案ができるという点です。
眼鏡は、同じフレームでも仕立て方によって掛け心地や見え心地が大きく変化します。
眼鏡作製技能士は、顔の形にぴったりフィットする位置に調整し、精密な視力測定によりお客様の目に最適なレンズを提供します。眼科の処方箋がなくても精度の高い視力測定を行うことが可能です。
また、お客様の要望によっては似合うフレームの提案まで行うことができることも眼鏡作製技能士の特性です。
眼鏡作りに少しでも不安があればプロの眼鏡作製技能士に
これまで紹介したとおり、単に眼鏡を売るだけでなく多様化するお客様のお悩みに対して最適の眼鏡を提供することが眼鏡作製技能士の役割です。
眼鏡を作るうえでの不安や、眼鏡での生活で気になる点があれば、いちど眼鏡作製技能士へ相談してもいいかもしれません。
在籍店は、眼鏡作製技能士の公式サイトから検索することができます。
札幌市周辺にお住まいの方は、ぜひ千里堂メガネ琴似店へお問い合わせください。
他店とはここが違う!千里堂メガネの特徴
●コンセプトは「メガネがいらなくなるメガネ」
メガネ専門店ですが、メガネを販売することをモットーにしていません。お客様の視力改善を第一に考え、メガネをかけなくても良くなるようなメガネ作りをしております。
●「近くの見え方」にこだわることで目の負担を可能な限り軽減
千里堂は日常生活で最も使う「近くの見え方」にこだわり、お客様の目の負担を可能な限り減らすメガネ作りをしております。デスクワークで目を酷使する方に大変喜ばれております。おかげさまで現在では、メガネをお使いいただいた社長様から「会社の福利厚生として社員専用メガネを導入したい」とお問い合わせがくることもあります。
●完全予約制で一人ひとりに合ったメガネを作っている
千里堂琴似店は完全予約制でお客様を一人ひとりご案内しております。メガネは人によっては毎日使うものです。決して安い買い物ではないのでプロのスタッフが寄り添いながら、お客様自身が納得できるものをお作り致します。
「まずは話を聞いてみたい」「予算はどれくらい用意すればいいの?」と思ったら、お気軽にお問い合わせください。
さいごに
わたしたちが目指すのは、「メガネのいらない生活」。千里堂はメガネを売っているのではなく、目の負担をやわらげるメガネを通じて健康な目の生活を提案するのがサービスの本質です。
ですから、お客様のなかには「視力を維持したいから」という理由でお使いいただいている方もいらっしゃいます(たとえば現役のサッカー選手)。
「デスクワークで視力がガクッと落ちた」「目がしょぼしょぼする」「肩こりや頭痛が慢性的になった」という方は、ぜひ一度、千里堂のメガネを試してほしいと思います。
しばしば「いままでメガネなんてどこでつくっても同じだと思っていたが、千里堂で考えが変わった」とうれしいお声をいただくことがあります。千里堂のメガネは、きっとあなたにとっても、特別な体験になるはずです。
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