クラシカルで小粋なフレーム「ウェリントン」は、天地幅が広く、少し丸みを帯びた四角形に近いフレームが特徴です。逆台形型とも呼ばれ、知的な印象と遊び心を兼ね備えた、時代を超えて愛される定番メガネです。
ほとんどの顔型に似合うことも大きなポイントですが、幅広いファッションジャンルとも相性が良いため、「とりあえずこれをかけておけばオシャレに見えるメガネ」「ファッションにワンアクセントが欲しいときのアイテム」を探している方は、ウェリントンを一本持っておくと、何かと心強いでしょう。
この記事では、フィッティングのプロ・眼鏡作製技能士(国家資格)が在籍する千里堂が、ウェリントンタイプのメガネフレームについて解説します。
またこの記事のオリジナリティとして、「ワンランク上のかけこなしがしたい」という方のために、髪型やファッションなどの工夫方法をご提案しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ウェリントンタイプの主な特徴3つ
①歴史と伝統を感じさせるクラシックなデザイン
ウェリントンメガネは、スクエア型をベースにしたクラシックなデザインです。アメリカン・トラディショナルの流行がブームの発端と言われますが、カチッとした印象と柔らかい印象を併せ持つ二面性が魅力です。
②「大人のできる感」と「親しみやすさ」をあわせもつ絶妙なニュアンス
ウェリントンはビジネスシーンでもプライベートでも使える万能タイプ。大人っぽさを演出して垢ぬけることができますし、丸みを帯びた柔らかい雰囲気によって親しみやすさを醸し出してくれます。
③メタル・プラスチックの多彩な素材でバリエーション豊富
メタルやプラスチックなど素材の多様性、リムの太さによるデザインバリエーションの豊富さは、ウェリントンメガネの魅力の一つです。実用性とオシャレさを兼ね備えているため、ビジネスシーンからプライベートまで幅広いシーンで活躍します。
ウェリントンメガネのおすすめシーン
ウェリントンメガネは、その洗練されたデザインと掛け心地の良さから、男女問わず幅広い世代に人気があります。どのようなシーンでウェリントンメガネが合うのか、以下に整理しました。
1. ビジネスシーン
- 男性: スリーピーススーツなどのフォーマルな服装には、細めのメタルフレームのウェリントンメガネがおすすめです。知的で洗練された印象を与え、仕事に集中させてくれます。
- 女性: ブラウスやジャケットなどのオフィスカジュアルスタイルには、細めのセルフレームのウェリントンメガネがおすすめです。上品で控えめな印象を与え、好感度をアップさせてくれます。
2. フォーマルシーン
ワンピースやドレスなどのフォーマルな服装には、べっ甲調のセルフレームのウェリントンメガネがおすすめです。華やかさと上品さを兼ね備え、特別な日にぴったりです。
3. カジュアルシーン
Tシャツやデニムなどのカジュアルな服装には、クリアフレームやマーブル柄フレームのウェリントンメガネがおすすめです。個性を演出したい方におすすめです。
ボーダーカットソーやワンピースなどのシンプルな服装には、ブロウタイプのウェリントンメガネがおすすめです。顔周りにアクセントをつけ、おしゃれ度をアップさせてくれます。
ウェリントンタイプが似合う顔
卵型
どんなデザインも似合いますが、特にオーバーサイズのウェリントンメガネがおすすめです。
丸顔
角張ったウェリントンメガネが、丸い輪郭をシャープに見せてくれます。
面長
天地幅が広いウェリントンメガネが、顔を横長に見せてバランスを整えてくれます。
四角顔
角が丸いウェリントンメガネが、直線的な輪郭を柔らかく見せてくれます。
逆三角形
下部にボリュームのあるウェリントンメガネが、バランスを整えてくれます。
ウェリントンタイプの主な5種類
レギュラーウェリントン
最もベーシックなタイプのウェリントン メガネです。フレームの幅と高さがほぼ同じで、角が丸みを帯びています。どんな顔型にも合わせやすい、定番のスタイルです。
オーバーサイズウェリントン
昔から人気のある大きめのウェリントン メガネです。80~90年代に一度ブームが到来し、芸能人がよくかけていました。存在感のあるフレームが顔の印象を華やかにします。
ハーフリムウェリントン
レンズの上半分のみを囲むフレームのウェリントン メガネです。知的な印象を与える、洗練されたスタイルです。
ツーポイントウェリントン
鼻パッドで支えるタイプのウェリントン メガネです。フレームが顔に触れないので、軽くて快適な掛け心地です。
ブローライン
上部のフレームが太いタイプのウェリントン メガネです。レトロな雰囲気を演出できます。
おすすめのウェリントンメガネ5選
「似合わない」と思ったときの工夫4つ
①まずは眉毛の形を直線に変えてみる
メガネフレームのラインと眉毛のラインを合わせると、かなり違和感を解消できます。ウェリントンのフレーム上部は直線系ですので、眉毛も真っすぐに整えてみてください。
② 髪型のボリュームを抑えて顔まわりをスッキリさせる
ウェリントンはフレームの存在感が強いため、ボリュームのある髪型だと“くどい”印象を与えかねません。額を見せる髪型にしてボリュームを抑えると、全体的にまとまった印象になります。
③お手本のファッションを参考にする
基本的にウェリントンタイプはどんなファッションでも似合います。ポイントは、自分のしたいファッションに似合うウェリントンフレームを厳選することです。たとえば、“ミスター・ウェリントン”ことジョニー・デップのファッションを参考にすると、最短でワンランク上のコーディネートを再現できます。
フレームの色は、服装や髪色に合わせて選ぶと良いでしょう。明るい色の服装には明るい色のフレーム、暗い色の服装には暗い色のフレームがおすすめです。
④プロにフィッティングしてもらう
視力測定の精度、レンズ加工の精度、フィッティングの精度。同じフレームでも、通常の販売員と眼鏡作製技能士(国家資格)とでは、かけ心地・見え心地に大きな差がでます。顔の形とメガネを「仕立てる」のは、プロの仕事です。
【フィッティングなら千里堂におまかせください】
掛け心地は、メガネ使用の快適性と関わるものです。仕立てが不完全だと、「メガネが重く感じる」「顔にフレームが触れている感触が落ち着かない」といった不快感を与えてしまいます。
また見え心地は、目の疲れ・視力・集中力と関わります。目の位置とレンズの位置がズレていると、正しくものを見ることができないため、目に余計な負担をかけてしまうことになります。
千里堂は国家資格である一級眼鏡作製技能士が在籍し、最適な掛け心地・見え心地を提案いたします。
似合うメガネ選びは、自分らしさを表現する冒険!
メガネ選びで悩んでいるあなたへ。似合うメガネって、一体何でしょう?
似合うメガネのセオリー?実はそんなものはない!
よく「丸顔の人は丸メガネが似合わない」なんて言われますよね。でも、本当にそうでしょうか?実は、顔の形だけでなく、大切なのはメガネのサイズ感です。
サイズ感で印象はガラリと変わる
メガネを選ぶ上で、最も重要なのはサイズ感です。
- 顔の輪郭に合わせたサイズ感:正面から見たときに、顔のでっぱり具合にメガネの端が合うように調整します。
- 顔の黄金比:眉頭から顔の縦の長さを3等分し、上の1/3のラインにメガネの上端がくるようにすると、バランスの良い印象になります。
しかし、これらのセオリーはあくまで一つの目安です。
丸顔の人が必ずしも丸メガネが似合わないわけではありません。大切なのは、あなたの顔の形だけでなく、雰囲気や個性を考慮することです。
わたし自身、「セオリーで考えるなら丸メガネは似合わないはずなのだが、このお客様はなぜかピタッとはまって素敵に見える」という経験が数えきれないほどあります。セオリーはあくまでセオリーで、選び方の基準をもたらすものでしかないのです。
メガネはファッションの一部
千里堂にとってメガネは、まず第一に「快適な見え方を実現する道具」です。一方でまた、日々の生活に楽しみをもたらし、自分をもっと好きになるためのファッションアイテムでもあります。
靴や服を選ぶように、メガネも自分の個性やスタイルに合わせて選ぶべきだと考えています。
ピタッとしたスーツに合うメガネもあれば、カジュアルな服装に合わせたいメガネもあります。あえてセオリーを無視して、個性的なメガネをかけてみるのも楽しいものですよ。
周囲の意見は参考程度にしよう
よくあるのが、「わたしってこのメガネは似合わないから」「そもそも自分はメガネが似合わないタイプなので……」という思い込みです。
お客様によくよく話を伺っていると、そうした思い込みって、実は周囲からの意見で形成されたものだったりします。
「似合う」「似合わない」という言葉に一喜一憂する必要はありません。
普段メガネをかけていない人は、メガネをかけたあなたが新鮮に見えるため、違和感を感じることがあります。
いつもあなたを見慣れている人も、普段と違うあなたに戸惑い、正直な感想を言ってしまうかもしれません。
大切なのは、あなたがどうしたいかということです。周りの意見は参考にしつつ、最終的には自分の直感を信じてみましょう。
千里堂はあなたに似合うメガネを見つけるプロフェッショナルです
メガネを選ぶということは、新しい自分に出会うということ。
千里堂は、
- 人からどんなふうに見られたいか
- どんなシーンでかけたいか
- どんなファッションが好きか
- そもそも人としてどんな雰囲気を持っているか
といった情報を総合して、あなたが「これだ!」と思える一本を見つけるお手伝いをいたします。
メガネ選びで悩んだら、ぜひ一度ご相談ください。あなたの魅力を引き出す、そんなメガネ選びを一緒に楽しみましょう!
メガネ選びは、お客様の個性やライフスタイルを反映できる、とても楽しいプロセスです。
もし、お客様との接客で何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください。
例えば、以下のような内容についてもお答えできます。
- 顔の形別のメガネ選びのポイント
- 最新のメガネトレンド
- レンズの種類や選び方
- メガネのケア方法
- お客様への声かけのヒント
お客様にぴったりのメガネを見つけるお手伝いをさせていただければ幸いです。
良いメガネを一本もとう。一生モノのメガネなら千里堂。
ウェリントンのメガネは、低価格帯から高価格帯まで、幅広いブランドが存在します。
千里堂のお客様の中には、「高いメガネと安いメガネに、そこまで違いがないのでは?」と疑問を持たれている方が、しばしばいらっしゃいます。以下に、それぞれの特徴を整理しました。
高いメガネ | 手頃な価格帯のメガネ | |
特徴 | 豊富な専門知識を持つスタッフ優れたフィッティング技術ブランドフレームの取扱数フレームが良質なので長持ちする | レンズとセットで1~2万円で買える気軽に選ぶ楽しさがある買い替えしやすい耐久性は期待できないレンズの質はピンキリ |
注意点 | 適切な度数を選択しなければ長く使えない | 視力測定の精度は期待できないファッション性や安さが優先されるのでメガネを真剣に選びたい人には不向き子ども用メガネを真剣に選ぶ方にはおすすめできない |
▶良いメガネは安物と何が違うのか?国産ブランドの聖地「鯖江」が世界に認められる理由に迫る
良いメガネとは「目が疲れない適切な度数」であること
フレームの質だけが、“良いメガネ”の条件ではありません。
長く使い続けるためには、度数が適正で、目が疲れない状態を維持できなければなりません。せっかくいいブランドメガネを買ったのに、度数が合わなければ台無しです。
また、度数が合わないのに無理して使い続けると、眼精疲労で頭痛・肩こりがひどくなったり、集中力が低下して仕事の能率が落ちたりします。さらに視力が悪くなってメガネを作り直すのも大変ですよね。
千里堂は視力低下を防ぐオリジナルカスタムレンズの専門店
千里堂は問診にこだわっており、一人ひとり1~2時間たっぷり時間をかけて詳細に聞き取り・測定を行います。そして、その人のライフスタイルや目の使い方に最も適切なレンズを作製します。
お気に入りのフレームがあれば、お持ち込みください。レンズ代だけで済むため、費用を抑えることも可能です。
▶「あなたのメガネ、もしかして見えすぎ?」視力が良すぎるメガネが目に良くない理由
▶実際にメガネを作った人はどんなところに満足しているの?
▶千里堂に来店してからメガネをつくるまでの具体的な流れ