
「小学生の頃からコンタクトレンズを使うのは非常識?」
「でもスポーツではメガネが不便だし……」
「子どもの目に負担をかけないかな?」
このような疑問をお持ちではありませんか?
一般的にコンタクトレンズといえば、高校生くらいからデビューするというイメージがありますよね。
しかしお子さんによっては、幼い頃から視力が悪く、スポーツのときにどうしても邪魔になってしまうケースもあるかと思います。
この記事では、「メガネっ子をゼロにする」を使命に掲げるちょっと変わったメガネ店・千里堂が、コンタクトデビューの年齢に悩んでいる親御さんに向けて、使い始める年齢の基準や、コンタクトレンズそれ自体のメリット・デメリットを解説するとともに、お子さんの目の負担を可能な限り抑える方法をご紹介します。
目次
コンタクトは何歳から使えるの?
一般的な推奨年齢と眼科医の判断基準
日本眼科医会の調査によれば、コンタクトレンズの使用者の「6.5人~10人に1人にCL(コンタクトレンズ)による眼障害」が生じているそうです(参考)。
推奨年齢は中学生以上から
コンタクトレンズの使用に年齢制限はありませんが、一般的には、ある程度判断能力を身につけている年齢、すなわち中学生以上から推奨されています。
コンタクトレンズは、目をこすらない、清潔な手で扱う、正しい洗浄・消毒を行うなど、適切な管理が必要です。小学生のお子様には、これらの管理や衛生管理が難しい場合があります。
またコンタクトレンズ使用時には、適切な対応を自分で行う知識も不可欠です。
外れたり、異物が入ったりするなど、予期せぬトラブルが起こることがあった場合、特に低学年のお子様は、これらのトラブルに冷静に対処することが難しい場合があります。
子どものコンタクトレンズ使用に対する眼科医としての見解
必ずしも「中学生以上から」という厳格な基準はないようです。
たとえば、スポーツによってはどうしてもメガネを使用することが難しい場合がありますよね。そういった場合には、眼科の適切な処方をうけたうえで、コンタクトレンズの装用をしたほうがよいという見解が存在します(参考)。
小学生・中学生・高校生のコンタクトデビューの実態
ややデータは古いですが、2006年の調査によれば、コンタクトレンズの使用率は、小学生が0.1%、中学生が5.9%、高校生が25.2%となっており、年齢とともに上昇していることがわかります(参考)。
なぜ、徐々にコンタクトレンズの使用率があがっているのか。やはり「異性を意識して見た目を気にするようになった」というのが大きいかもしれません。
コンタクト使用に必要な条件とは?
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、誰でも使えるわけではありません。以下の条件を満たす必要があります。
①目の状態が良好であること
重度のドライアイではない | 軽度から中程度のドライアイであれば、適切なコンタクトレンズを選択することで装用可能な場合があります。 |
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アレルギー性結膜炎が重症ではない | アレルギー症状が落ち着いている状態であれば、装用可能な場合があります。 |
急性結膜炎が治癒している | 炎症が治まれば装用可能ですが、角膜上皮障害が残っている場合は不可。 |
角膜知覚が過敏すぎない | ソフトコンタクトレンズで異物感や痛みがなければ装用可能。ハードコンタクトレンズの場合は、適切な処方と装用方法で改善する可能性があります。 |
②適切なレンズケアができること
- ハードコンタクトレンズの洗浄、ソフトコンタクトレンズの洗浄・消毒を適切に行えること。
- レンズケースの管理を適切に行えること。
- レンズケアを怠る可能性がある場合は、ワンデータイプのコンタクトを使用する。
③眼科医の指示に従えること
- コンタクトレンズの装用時間、期間を守れること。
- 定期検査をきちんと受けること。
- 眼科医の指導した装用方法を守れること。
これらの条件を満たしているか、また、ご自身の目の状態がコンタクトレンズの使用に適しているかについては、必ず眼科医の診察を受けて判断してもらうようにしてください。
コンタクトと眼鏡の違い|どちらがいい?
メガネとコンタクトレンズ、どちらを選ぶべきか迷いますよね。それぞれにメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
コンタクトレンズのメリット
【自然な視界】
メガネのようにフレームがないため、視界が広く、裸眼に近い自然な視界が得られます。
【スポーツに最適】
メガネのようにズレたり曇ったりする心配がないため、スポーツをする際に快適です。
【見た目が自然】
メガネのように顔の印象が大きく変わることもなく、自然な自分を見せられます。
【ファッションの邪魔にならない】
メガネのように、ファッションに制限を受けることが少なく、様々なスタイルを楽しむことができます。
【曇らない】
メガネのように、寒い場所や温かい場所での温度差でレンズが曇る心配がありません。
コンタクトレンズを選ぶべき人
- スポーツをよくする方
- ファッションにこだわりたい方
- メガネが曇るのが気になる方
- 自然な視界を求める方
- 左右の度数差が大きい方
メガネのメリット
【お手入れが簡単】
専用のメガネ拭きで拭くだけで、簡単に清潔に保てます。コンタクトレンズのように、洗浄液を使ったり、こすり洗いをする必要がありません。
【取り扱いが簡単】
初めての方でも、簡単に取り扱えます。コンタクトレンズのように、小さなレンズを扱う手間がありません。
【コストパフォーマンス】
初期費用はかかりますが、長期間使用でき、交換の頻度も少ないため、長期的に見るとコストパフォーマンスが高い場合があります。
【視界の変化が少ない】
コンタクトレンズは、目に直接触れるため、異物感を感じたり、乾燥しやすかったりすることがあります。メガネは、目に直接触れないため、これらの不快感が少ない場合があります。
【ファッションアイテムとしても楽しめる】
様々なデザインのフレームがあり、ファッションアイテムとしても楽しめます。自分の顔の形やスタイルに合わせて、メガネを選ぶことができます。
【夜間運転にも適している】
コンタクトレンズは、乾燥しやすく、夜間運転時に視界がぼやけることがあります。メガネは、乾燥しにくく、安定した視界を確保できます。
【距離に応じて使い分けられる】
コンタクトレンズは基本的に「遠くがよく見える」前提で度数が調整されていますが、メガネならば「距離に応じて目が疲れにくい度数」にカスタマイズできます。
とくに千里堂は、目がもっとも疲れやすい「近く」(2.5メートル以内)にこだわってメガネをカスタマイズしています。
メガネがおすすめの人
- メガネを選ぶべき人
- コンタクトレンズのケアが面倒な方
- スポーツをする方
- 夜間運転をする方
- ファッションを楽しみたい方
- コンタクトレンズが合わない方
初めてのコンタクト選び|種類と特徴
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。安全に使うために、必ず眼科を受診し、医師の指導を受けましょう。初めての方は、以下の2点を明確にしておくと、レンズ選びがスムーズになります。
- 使用頻度:1週間に何回くらい使うのか?
- 使用目的:スポーツ時、毎日使い、など目的を明確にしましょう。
ソフトレンズ:スポーツをする方はぜひ
コンタクトレンズは、大きく分けて「ソフトレンズ」と「ハードレンズ」があります。ソフトレンズには、次のような特徴があります。
- 柔らかく、つけ心地が良い
- スポーツ時にもずれにくい
- 種類が豊富(1DAY、2WEEK、1MONTHなど)
ハードレンズ:コストパフォーマンスよし
- 視力矯正力が高い
- 耐久性があり、長期間使える
- 慣れるまでに時間がかかる場合がある
1DAYタイプ:目のトラブルを減らすならこれ
- 毎日清潔なレンズを使いたい方
- 旅行やスポーツ時など、たまにコンタクトを使いたい方
- おすすめポイント:形状記憶レンズでつけやすく、裏表もわかりやすい
2WEEK・1MONTHタイプ:頻繁に使う方の選択肢
- 毎日コンタクトを使う方
- 1DAYタイプより費用を抑えたい方
コンタクトレンズ選びの追加情報
酸素透過性: 角膜への負担を減らすため、酸素透過性の高いレンズを選びましょう。
UVカット機能: 紫外線から目を守りたい方は、UVカット機能付きのレンズがおすすめです。
乱視用・遠近両用: 乱視や老眼の方は、それぞれの矯正用レンズを選びましょう。
カラーコンタクトレンズ(カラコン): ファッションとして楽しみたい方は、安全性の高いカラコンを選び、使用時間を守りましょう。
乱視用・遠近両用コンタクトの選び方について
乱視用・遠近両用コンタクトレンズは、通常のコンタクトレンズとは異なる複雑な設計がされているため、選び方にいくつかの重要なポイントがあります。
乱視用・遠近両用コンタクトレンズは、高度な視力矯正が必要なため、必ず眼科医の検査と処方が必要です。乱視の軸度や度数、遠近両用の加入度数(ADD)など、細かい測定をしましょう。
【注意】コンタクトレンズが勉強に向いていない理由
ここで注意が必要なのが、コンタクトレンズを勉強のような近い距離(2.5メートル以内)で使うと、目が疲れやすくなるという点です。
なぜなら、コンタクトレンズは基本的に、遠くが良く見える前提で度数を調整するからです。
「遠くがよく見える前提で度数を調整する」は、実は一般のメガネでも同じことが言えます。
コンタクトと併用でメガネをおすすめ
コンタクトレンズは、快適な視界を提供してくれますが、長時間使用したり、目の状態が悪い時には、目に負担をかけてしまうことがあります。
そもそもコンタクトレンズは「遠くがよく見える」前提で度数を調整しています。デスクワークなどの近くの距離(2.5メートル以内)で使用すると目が疲れやすくなります。
こうした理由から、コンタクトレンズとメガネを併用することで、より快適で安全に過ごすことができます。
コンタクトとメガネの併用がもたらすメリットは、次のようになります。
【目の健康を守る】
コンタクトレンズは、決められた時間内で使用することが大切です。長時間使用すると、目が乾燥したり、感染症のリスクが高まる可能性があります。メガネと併用することで、目を休ませ、健康を維持することができます。
【トラブルに備える】
コンタクトレンズが外れたり、目が充血したりした場合、メガネがあればすぐに視力を取り戻すことができます。
【TPOに合わせた使い分け】
仕事中はメガネ、プライベートではコンタクトレンズなど、状況に合わせて使い分けることで、より快適に過ごすことができます。
コンタクトレンズとメガネ、それぞれの魅力を知って賢く使い分けよう
コンタクトレンズとメガネ、どちらが良いか迷いますよね。実は、それぞれにメリットがあり、状況に合わせて使い分けることで、より快適な生活を送ることができます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
コンタクトレンズ | 広い視野スポーツに最適見た目が自然 | 乾燥しやすいケアが必要異物感感染症のリスク |
メガネ | 乾燥しにくいケアが簡単安定した視界 | 視界が少し狭まるフレームが気になるスポーツには不向き |
①シーン別で使い分ける
【アクティブなシーンにはコンタクトレンズ】
スポーツやアウトドアなど、体を動かすことが多いシーンでは、コンタクトレンズがおすすめです。裸眼に近い視界で、スポーツを思いっきり楽しむことができます。
汗や水に濡れても視界がクリアなので、アクティブな活動に最適です。
【リラックスしたいときにはメガネ】
家でのんびり過ごしたいときや、就寝前など、リラックスしたい時にはメガネが便利です。着脱が簡単で、目の負担も軽減できます。
温泉やプールなど、水に入る際もメガネが安心です。
②時間別で使い分ける
【長時間使用する場合はメガネ】
長時間のパソコン作業や勉強など、長時間視力を使いたい場合は、メガネがおすすめです。コンタクトレンズは長時間使用すると目が疲れることがあるため、こまめな休憩や眼科での定期検診が大切です。
【短時間の場合はコンタクトレンズ】
デートやイベントなど、短時間だけ視力を補正したい場合は、コンタクトレンズが便利です。裸眼に近い自然な見た目を叶え、おしゃれを楽しむことができます。
③その他:目的別で使い分ける
【おしゃれを楽しみたいとき】
カラーコンタクトレンズを使えば、瞳の色を変えて印象を変えることができます。ファッションに合わせて、様々なスタイルを楽しむことができます。
【老眼の場合】
遠近両用コンタクトレンズとメガネを併用することで、より快適な視生活を送ることができます。例えば、近くを見るときはメガネ、遠くを見るときはコンタクトレンズなど、状況に合わせて使い分けると便利です。
さいごに:コンタクトの目の負担をやわらげるメガネ「ラクミエ®」
「いちいちコンタクトをつけたり外したりするのが面倒……」という方もいらっしゃることでしょう。
千里堂では、「コンタクトを装用しながら目の負担をやわらげるデスクワーク用のメガネ」をオーダーメイドで提案しています。
その名も「ラクミエ®」。
ラクミエ®は、近くの距離を見るときの目の負担をやわらげるメガネレンズです。
もちろん、コンタクトを装用しながら使うこともできます。
ラクミエ®をつくる際は、
- 家での過ごし方は?
- 職業は?
- よく使う仕事のツールは?
- 目の疲れを感じる場面は?
を徹底的に問診し、
精密な視力測定で、
- 眼球の形状は?
- 目の使い方のクセは?
- 目の筋肉のつき方は?
を詳細に分析します。
それらの情報をフィードバックしたレンズは、まさにお客様の目のために仕立てた、フルオーダーメイドの特別なレンズです。これが「ラクミエ®」です。
この機会をきっかけに、ぜひ一度、千里堂の「ラクミエ®」をお試しください。
まずは無料の視力測定からどうぞ!
“目の健康診断”という気持ちで、お気軽にお問い合わせください。