
「コンタクトをつけてデスクワークすると疲れる」
「目が乾きやすくてパソコン作業がつらい」
「コンタクトで疲れるときはどうしたらいいの?」
このような悩みを持つ方のために、コンタクトが疲れる原因と解決策、疲れないようにコンタクトと上手に付き合っていく方法について解説します。
わたしたち千里堂は、目の負担をやわらげるメガネをオーダーメイドするメガネ店です。
「コンタクトはなぜ疲れるのか?」というテーマの究極のポイントは「距離」にあります。
ご存じでしたか?
実はコンタクトをつけて近くの距離(2.5メートル以内)を見続けると、目がとても疲れやすくなるんですよ。
「どうして?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
コンタクトレンズで目が疲れる原因と対策
コンタクトレンズで目が疲れてしまうのは、なぜなのでしょうか?主な原因と対策について解説します。
①パソコンやスマホの使用による目の乾燥
現代人は、パソコンやスマートフォンを長時間利用するため、目を酷使しがちです。これにより、以下のような問題が起こります。
- 【まばたきの減少】画面に集中することで、自然なまばたきの回数が減り、目が乾きやすくなります。
- 【VDT症候群】視覚疲労、肩こり、頭痛など、様々な症状を引き起こす可能性があります。
対策
- 【こまめな休憩】20分~30分作業したら、数分間目を休ませるようにしましょう。
- 【目の周りのマッサージ】目の周りの筋肉をほぐすことで、眼精疲労を軽減できます。
- 【加湿器の使用】部屋の湿度を上げることで、目の乾燥を防ぎます。
②長時間装用による目の負担
コンタクトレンズを長時間装用すると、目が酸素不足になり、乾燥しやすくなります。これにより、充血やゴロゴロ感、視力低下などの症状が現れることがあります。
対策
- 【装用時間の厳守】眼科医から指示された装用時間を守るようにしましょう。
- 【適切なケア】コンタクトレンズを清潔に保つことで、目のトラブルを防ぎます。
③度数の不一致
度数が合っていないコンタクトレンズを使用すると、目が常にピントを合わせようとするため、疲れやすくなります。

基本的にコンタクトレンズは、「遠くがよく見える」前提で度数を調整します。そのため、デスクワークなどの近くの距離(2.5メートル以内)で作業する場合は、コンタクトレンズで目が疲れやすくなります。
対策
- 【定期的な眼科検診】年に1~2回は眼科を受診し、度数をチェックしてもらいましょう。
- 【近くの見え方にこだわったメガネを併用する】千里堂のメガネは、近くを見るときの負担をやわらげる「ラクミエ®」を提案しています。
④初めてのコンタクトレンズの場合
初めてコンタクトレンズを使用する際は、目が異物を感じやすく、疲れやすい場合があります。
対策
- 【徐々に装用時間を増やす】最初は短い時間から始め、徐々に装用時間を延ばしていくようにしましょう。
- 【眼科医の指示に従う】眼科医のアドバイスを参考に、自分に合ったペースで慣れるようにしましょう。
コンタクトレンズの疲れを解決する方法
①乾きにくいコンタクトレンズを選ぶ
コンタクトレンズの含水率は、レンズが含む水分量を示します。一般的に、低含水レンズの方が水分が蒸発しにくく、乾燥を感じにくい傾向にあります。
②コンタクトレンズとメガネを併用する
長時間コンタクトレンズを使用する場合は、こまめにメガネに切り替えて目を休ませましょう。 帰宅後は、コンタクトレンズを外し、メガネを使用することを習慣にしましょう。
③度数を正確に合わせる
度数は時間とともに変化するため、定期的に眼科で検査を受けることが大切です。目が疲れたり、見え方がおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。
④コンタクトレンズ用目薬を活用する
パッケージに「コンタクトレンズ装用中に使用可」と記載されている商品を選びましょう。
コンタクトレンズを装着する前に使用する装着薬も効果的です。
メガネとコンタクトレンズはどっちが疲れるか
メガネとコンタクトレンズ、どちらが疲れやすいのか、気になりますよね。一般的には、コンタクトレンズの方が目が乾燥しやすく、疲れやすいと言われています。
なぜコンタクトレンズの方が疲れやすいのか?理由は主に以下の2つです。
- 【涙の蒸発】コンタクトレンズは目の表面に直接触れるため、涙の蒸発を促進し、目が乾燥しやすくなります。
- 【酸素不足】一部のコンタクトレンズは角膜への酸素供給が不足しやすく、目が疲れやすくなることがあります。

先述したように、コンタクトレンズは遠くがよく見える前提で度数を調整しているので、近くの距離(2.5メートル)以内の範囲は目が疲れやすくなります。
以下に、メガネとコンタクトレンズの比較を簡潔に整理しました。
メリット | デメリット | |
コンタクトレンズ | 広い視野スポーツに最適見た目が自然 | 乾燥しやすいケアが必要異物感感染症のリスク |
---|---|---|
メガネ | 乾燥しにくいケアが簡単安定した視界 | 視界が少し狭まるフレームが気になるスポーツには不向き |
疲れにくいコンタクトレンズの選び方
コンタクトレンズを選ぶ際は、ただ視力矯正だけでなく、目の健康を保つことも大切です。疲れにくいコンタクトレンズを選ぶためのポイントを4つご紹介します。
①眼科医に相談して、自分に合ったレンズを選ぶ
まずは眼科で検査を受け、医師のアドバイスに従ってレンズを選びましょう。
コンタクトレンズの度数は変化することがあります。定期的な検診で、常に最適な状態を保ちましょう。
②乾燥しにくいレンズを選ぶ
水分をあまり含まない低含水レンズは、乾燥しにくく、目に優しい傾向があります。シリコーンハイドロゲル素材: 酸素透過性が高く、乾燥しにくい素材です。
またコンタクトレンズは清潔に保つことが大切です。特に、繰り返し使用するレンズは、こまめなケアが必要です。
③酸素透過率の高いレンズを選ぶ
酸素透過率が高いレンズは、角膜への酸素供給がスムーズに行われ、目の負担を軽減します。酸素透過性が低いレンズは、角膜が酸素不足になり、乾燥しやすくなる場合があります。
④度数を正確に合わせる
人によって、遠近両用や乱視用など、適したレンズの種類は異なります。
【注意】コンタクトレンズがデスクワークに向いていない理由
以上みてきたように、コンタクトレンズとメガネの比較でした。
基本的には、用途や目的、ライフスタイルに合わせて使い分けるのがベターな選択だと思います。「どちらかが正解」というわけではありません。
ただしここで注意が必要なのが、コンタクトレンズをデスクワークのような近い距離(2.5メートル以内)で使うと、目が疲れやすくなるという点です。
なぜなら、コンタクトレンズは基本的に、遠くが良く見える前提で度数を調整するからです。
コンタクトであろうと、メガネであろうと、「見えすぎる」度数は、目の負担を増大させ、眼精疲労・視力低下・頭痛・肩こり・集中力低下につながります。
千里堂は「見る距離に応じた度数」をつくるために問診に1時間以上かけています
「適切な度数」とは?それは「見る距離に応じた度数」のことです。
では、見る距離に応じた度数をどうやってつくるのか?
ここからは、メガネ店によって考え方が分かれるところです。というのも、問診のやり方・視力測定の技術・レンズ作製の技術は、店舗によって違いがあるからです。
「あなたは、どの距離が良く見えるようになりたいですか?」
千里堂のメガネづくりは、まずその話からスタートします。
しかも徹底的に、その人のライフスタイルにフォーカスして、どの距離で目を使うことが多いのかを分析します。
ヒアリングには90~120分かけています。常識外れかもしれませんが、それくらい時間と手間をかけなければ、その人に合うメガネはつくれないと信じています。
