
「コンタクトとメガネを併用すると、目の負担になる?」
「併用する場合は度数を合わせたほうがいいの?」
「どんな併用の仕方をすれば、目の負担にならないの?」
このような疑問をお持ちの方に向けて、「見え方のプロ」こと千里堂が、コンタクトとメガネの併用を行うメリット・方法などを解説します。
コンタクトとメガネは、視力を矯正する道具です。道具は目的やシーンによって使い分けるものです。
ですから、コンタクトとメガネの度数が違っても、目の負担になるわけではありません。

むしろ、見る距離に合わせて度数を調整するほうが、目の負担を減らします。
大事なのは、コンタクトとメガネの使い分けです。
この記事では、使い分けることの大切さについてお伝えしていきます。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
大前提:コンタクトとメガネを併用しても目の負担にはならない
コンタクトとメガネの併用を検討している方が、おそらく気になっているのは、
「度数を揃えないと目に悪いのかな?」
「コンタクトとメガネを使い分けると目に負担になるのかな?」
といったことでしょう。
結論をいうと、コンタクトとメガネを併用しても、まったく問題ありません。
たとえ度数が違っても大丈夫です。
むしろ、あなたが見る距離に応じて、度数が違って当たり前です。
以下に一例をあげましょう。
- 外出時➡遠くがよく見えるコンタクトレンズ
- 家にいるとき➡遠くは見えないが近くが見やすいメガネ
- デスクワークのとき➡近くを見るときの負担をやわらげるメガネ
基本的にコンタクトレンズは、「遠くがよく見える」前提で度数を調整していますので、外出時に向いていますが、近くの距離を見ると疲れやすくなっています。
そうしたことから、見る距離に合わせて度数の異なるコンタクトとメガネを併用するのが、目の健康のために必要だということになります。
コンタクトとメガネの併用をおすすめする理由
あらためて、コンタクトとメガネを併用する理由を整理しました。
コンタクトレンズは、快適な視界を提供してくれますが、長時間使用したり、目の状態が悪い時には、目に負担をかけてしまうことがあります。

そもそもコンタクトレンズは「遠くがよく見える」前提で度数を調整しています。デスクワークなどの近くの距離(2.5メートル以内)で使用すると目が疲れやすくなります。
こうした理由から、コンタクトレンズとメガネを併用することで、より快適で安全に過ごすことができます。
コンタクトとメガネの併用がもたらすメリットは、次のようになります。
【目の健康を守る】
コンタクトレンズは、決められた時間内で使用することが大切です。長時間使用すると、目が乾燥したり、感染症のリスクが高まる可能性があります。メガネと併用することで、目を休ませ、健康を維持することができます。
【トラブルに備える】
コンタクトレンズが外れたり、目が充血したりした場合、メガネがあればすぐに視力を取り戻すことができます。
【TPOに合わせた使い分け】
仕事中はメガネ、プライベートではコンタクトレンズなど、状況に合わせて使い分けることで、より快適に過ごすことができます。
コンタクトレンズとメガネ、それぞれの魅力を知って賢く使い分けよう
コンタクトレンズとメガネ、どちらが良いか迷いますよね。実は、それぞれにメリットがあり、状況に合わせて使い分けることで、より快適な生活を送ることができます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
コンタクトレンズ | 広い視野スポーツに最適見た目が自然 | 乾燥しやすいケアが必要異物感感染症のリスク |
メガネ | 乾燥しにくいケアが簡単安定した視界 | 視界が少し狭まるフレームが気になるスポーツには不向き |
①シーン別で使い分ける
【アクティブなシーンにはコンタクトレンズ】
スポーツやアウトドアなど、体を動かすことが多いシーンでは、コンタクトレンズがおすすめです。裸眼に近い視界で、スポーツを思いっきり楽しむことができます。
汗や水に濡れても視界がクリアなので、アクティブな活動に最適です。
【リラックスしたいときにはメガネ】
家でのんびり過ごしたいときや、就寝前など、リラックスしたい時にはメガネが便利です。着脱が簡単で、目の負担も軽減できます。
温泉やプールなど、水に入る際もメガネが安心です。
②時間別で使い分ける
【長時間使用する場合はメガネ】
長時間のパソコン作業や勉強など、長時間視力を使いたい場合は、メガネがおすすめです。コンタクトレンズは長時間使用すると目が疲れることがあるため、こまめな休憩や眼科での定期検診が大切です。
【短時間の場合はコンタクトレンズ】
デートやイベントなど、短時間だけ視力を補正したい場合は、コンタクトレンズが便利です。裸眼に近い自然な見た目を叶え、おしゃれを楽しむことができます。
③その他:目的別で使い分ける
【おしゃれを楽しみたいとき】
カラーコンタクトレンズを使えば、瞳の色を変えて印象を変えることができます。ファッションに合わせて、様々なスタイルを楽しむことができます。
【老眼の場合】
遠近両用コンタクトレンズとメガネを併用することで、より快適な視生活を送ることができます。例えば、近くを見るときはメガネ、遠くを見るときはコンタクトレンズなど、状況に合わせて使い分けると便利です。
コンタクトレンズとメガネを併用する際の注意点
コンタクトレンズとメガネを併用する際は、いくつかの注意点があります。特に、コンタクトレンズは高度管理医療機器であるため、正しい知識と適切なケアが必要です。
①コンタクトレンズ購入時の注意点
【眼科医の処方箋が必須】
コンタクトレンズは、必ず眼科医の診察を受け、処方箋を発行してもらいましょう。
【コンタクトレンズとメガネの処方箋は別】
コンタクトレンズとメガネでは、レンズの形状や素材が異なるため、それぞれ別の処方箋が必要です。眼鏡の処方箋をそのままコンタクトレンズに適用することはできません。
【使用頻度に合わせてレンズを選ぶ】
- 毎日使う方➡コストパフォーマンスに優れた2週間使い捨てレンズなどがおすすめです。
- 時々使う方➡1日使い捨てレンズが手軽で衛生的です。
②コンタクトレンズを使用する際の注意点
【清潔な手で取り扱う】
手を清潔にしてから、コンタクトレンズに触れましょう。
【装用時間を守る】
長時間装用すると、目が疲れたり、感染症のリスクが高まることがあります。
【定期的な眼科検診】
目の状態に変化がないか、定期的に眼科医に診てもらいましょう。
【コンタクトをつけたまま寝ない】
角膜の酸素不足 | コンタクトレンズが角膜を覆ってしまうと、空気中の酸素が角膜に届きにくくなり、酸素不足の状態になります。長時間の酸素不足は、角膜の細胞を傷つけ、視力低下や感染症を引き起こす可能性があります。 |
---|---|
目の乾燥 | 睡眠中は、涙の分泌量が減ります。乾燥した状態でコンタクトレンズを長時間装着していると、レンズが角膜にこすりつけられ、傷がつく可能性があります。また、ゴロゴロとした異物感や痛みを感じることもあります。 |
感染症のリスク | 睡眠中は、まばたきの回数が減り、目が乾燥しやすくなります。乾燥した状態は、細菌が繁殖しやすい環境です。細菌が角膜に感染すると、角膜炎などの眼の病気にかかる可能性があります。 |
③コンタクトレンズはデスクワークに向いていない
以上みてきたように、基本的には、用途や目的、ライフスタイルに合わせてコンタクトとメガネを併用するのがベターな選択だと思います。「どちらかが正解」というわけではありません。
ただしここで注意が必要なのが、コンタクトレンズをデスクワークのような近い距離(2.5メートル以内)で使うと、目が疲れやすくなるという点です。
なぜなら、コンタクトレンズは基本的に、遠くが良く見える前提で度数を調整するからです。

コンタクトであろうと、メガネであろうと、「見えすぎる」度数は、目の負担を増大させ、眼精疲労・視力低下・頭痛・肩こり・集中力低下につながります。
コンタクトをつけたままメガネをかけることも可能です
「メガネをかけている自分が嫌だ」「できるならコンタクトがいい」という方もいらっしゃいます。
そんな方には、コンタクトをつけたままメガネをかける併用の仕方をおすすめします。

千里堂は一人ひとりの見え方に合ったオーダーメイドレンズを作製しています。コンタクトをつけたまま、目に負担をかけないように仕立てたレンズをご提案できますので、お気軽にご相談ください。
千里堂は「見る距離に応じた度数」をつくるために問診に1時間以上かけています
「適切な度数」とは?それは「見る距離に応じた度数」のことです。
では、見る距離に応じた度数をどうやってつくるのか?
ここからは、メガネ店によって考え方が分かれるところです。というのも、問診のやり方・視力測定の技術・レンズ作製の技術は、店舗によって違いがあるからです。
「あなたは、どの距離が良く見えるようになりたいですか?」
千里堂のメガネづくりは、まずその話からスタートします。
しかも徹底的に、その人のライフスタイルにフォーカスして、どの距離で目を使うことが多いのかを分析します。
ヒアリングには90~120分かけています。常識外れかもしれませんが、それくらい時間と手間をかけなければ、その人に合うメガネはつくれないと信じています。
