フレーム部分が金属でできたメガネのことをメタルフレームメガネといいます。
一般的におしゃれなデザインといえばプラスチックフレームが代名詞的存在だったため、一昔前まではメタルフレームは「中高年向け」というイメージが強く、ダサいという意見が多かったようです。
しかし最近ではおしゃれなイメージが定着しつつあるようです。当記事では、その理由に迫るとともに、メタルフレームメガネをかけても老け顔に見られないメタルフレームの心得をメガネのプロの視点から詳しくご紹介します。
目次
メタルフレームはダサいどころか流行している
過去にはダサいと言われることの多かったメタルフレームですが、今やそのイメージは覆され、むしろおしゃれ扱いされるフレームのひとつとなりました。
その理由は、メタルフレーム特有のレトロ感にあります。どこかレトロさを感じられるクラシックな雰囲気が新鮮と捉えられるようになり、メタルフレームをおしゃれだと感じる方が増えてきたようです。
そもそもメタルフレームメガネは、その軽量性、優れた耐久性、そして普遍的なデザインから、長きにわたり愛されてきた製品です。主にチタン、ニッケル合金、金などの金属を素材としており、知性と上品さを兼ね備えた印象をかける人に与えます。
その歴史は古く、1970年代にはメガネ市場の主流を占めていました。しかし、1990年代に入ると、より多様なデザインやカラーリングが可能なプラスチック素材のセルメガネが台頭し、メタルフレームの人気は一時的に低迷します。
しかし、近年におけるクラシックブームの到来は、メタルフレームに新たな脚光を浴びせました。レトロな雰囲気を醸し出すデザインが再評価され、シンプルながらも洗練されたスタイルを求める人々から再び注目を集めています。これにより、メタルフレームは単なる機能的な道具としてだけでなく、ファッションアイテムとしての地位を確立し、その普遍的な魅力が再認識されています。
メタルフレームがダサいと誤解される理由
メタルフレームがダサいと誤解される理由として最も多いのが、おじいさんやおばあさん、そして中年のミドルエイジ以上などの年齢層が比較的高い人々がかけるメガネというイメージが根付いてしまっていることにあるようです。
つまり、年齢層が高い人がつける=昔っぽいという印象を抱くようになってしまい、若い人がつけるメガネではないと考えられたことから、メタルフレームがダサいと誤解されるようになってしまったようです。
ダサく見られないためには自分の顔に合うメタルフレームを選ぼう
せっかくおしゃれなデザインのメタルフレームメガネをかけたとしても、老け顔に見られてしまっては意味がありません。メタルフレームメガネで失敗をしないためにも、メガネを選ぶ際に避けておくべきポイントを確認しておきましょう。
まずは、オーバルタイプのメタルフレームには注意が必要です。このタイプは、縦よりも横の長さのほうが長い楕円形の形をしているフレームのため、顔が間延びして見えてしまうというデメリットがあります。
また、メタルフレームの色にも注意しましょう。フレームの色が肌や髪の色に合っていないと、顔色がよく見えず、老けた印象を与えてしまうからです。メタルフレームメガネをつける際は、これらのポイントを意識するようにしましょう。
顔の形で選ぶメタルフレームの形状
メタルフレームには、さまざまな形状のメガネがあるのが特徴です。ここでは、顔の形で選ぶおすすめのメタルフレームの形状をご紹介します。
面長や丸顔の人
面長や丸顔の人には、上から下にかけて細くなっていく逆台形のような形をしたウェリントンタイプがおすすめです。顔の形を選ぶことなく、どんな人がかけてもきちんとした印象を与えてくれます。特に面長の場合は、顔の長さをカバーしてくれるのがメリットです。
逆三角形や四角顔の人
逆三角形や四角顔の人には、ウェリントンタイプに丸みを加えた丸でも資格でもない形をしたボストンタイプがおすすめです。角がないので、顔に優しい印象を与えることができます。
四角顔の人
四角顔の人には、ほぼ丸に近い形状をしているラウンドタイプがおすすめです。かなり丸みがある形なので、顔の形が四角いなどはっきりした形をしている人に似合います。顔の形とは反対のフレームを選ぶことで、顔周りに優しい印象を与えてくれるでしょう。
「メガネに似合うセオリー」はあくまで参考程度にしよう
ここまで、「メガネのメタルフレームはダサいのか」をテーマに解説してきました。
しかしこれはあくまで一般論であり、教科書的なセオリーでしかありません。

そもそも人間は一人ひとり個性がありますから、「顔の形」だけで似合うメガネを決めつけることには限界があるのです。
たとえばよく、「丸顔の人は丸メガネが似合わない」なんて言われますよね。でも、本当にそうでしょうか?
わたし自身、「セオリーで考えるなら丸メガネは似合わないはずなのだが、このお客様はなぜかピタッとはまって素敵に見える」という経験が数えきれないほどあります。セオリーはあくまでセオリーで、選び方の基準をもたらすものでしかないのです。

千里堂にとってメガネは、まず第一に「快適な見え方を実現して目の負担を軽減する道具」です。一方でまた、日々の生活に楽しみをもたらし、自分をもっと好きになるためのファッションアイテムでもあります。
よくあるのが、「わたしってこのメガネは似合わないから」「そもそも自分はメガネが似合わないタイプなので……」という思い込みです。
お客様によくよく話を伺っていると、そうした思い込みって、実は周囲からの意見で形成されたものだったりします。
「似合う」「似合わない」という言葉に一喜一憂する必要はありません。
大切なのは、あなたがどうしたいかということです。周りの意見は参考にしつつ、最終的には自分の直感を信じてみましょう。
まとめ
今回は、メタルフレームメガネがダサいと言われている理由をご紹介しました。しかし、実際のところ、メタルフレームメガネはダサいと言われるどころか、おしゃれなアイテムとして認識されつつあります。
老け顔に見られがちという意見もありますが、顔の形や自分に合う色のメタルフレームを選べば老けて見えることはありません。自分に似合うメタルフレームメガネがわからないという方は、ぜひ札幌千里堂メガネ琴似店までご相談ください。札幌千里堂メガネ琴似店のスタッフが、お客様に似合うメタルフレームメガネをご提案します。
問い合わせメガネデビューする方のご相談も大歓迎です。「中学校にあがってコンタクトにするかメガネにするか迷っている」「メガネがダサいと言われないか心配」という学生の方は、お気軽にご連絡ください。
似合うメガネを選んでほしい時は「眼鏡作製技能士」の在籍しているお店を探そう
メガネの似合う・似合わないは、「フィッティング」がカギを握っています。
なんとなくいいなと思ってディスプレイのメガネをかけて、鏡を見てみると、「なんか違うな……」とがっかり。そんな経験ありませんか?「メガネが似合わない」と悩む人が100人いたとしたら、そのうち90人が経験するといっても過言ではありません。
ディスプレイに飾られているメガネをそのままかけて「似合わない」のは、ごく当たり前のことです。なぜなら、その人の顔にぴったり収まるようにフィッティングしていないからです。
つまり、本当はフィッティングをすれば似合うメガネなのに、ディスプレイに飾られている状態で「似合わない」と判断している可能性があるわけです。
ですから、けっきょくは「いつものメガネのフレーム」で妥協せざるを得なくなり、いまいちテンションがあがらない、モヤモヤしたお買い物をすることになってしまいます。
フィッティングをしていないメガネで「似合う」「似合わない」を判断していると、本当に自分がかけたいメガネをかけることができず、おしゃれを楽しめなくなります。それってすごくもったいないですよね。
本当に似合うメガネをお求めなら、少なくともフィッティングのプロである国家資格「一級眼鏡作製技能士」の在籍店を選ぶようにしましょう。

千里堂は国家資格「一級眼鏡作製技能士」を保有するスタッフが、正確な理論と長年の経験で、「あなたが本当にかけたいメガネ」をかけられるようにいたします。